第1章 序章 なぜ、この物語を伝えるのか

― 「うつ病でも、人生を取り戻せる」ことを伝えるために ―

うつ病で働けなくなったとき、多くの人は「もう終わりだ」と感じます。

会社を辞め、収入が途絶え、貯金が減っていく恐怖。

家族に迷惑をかけているという罪悪感。

薬を飲んでも良くならず、社会とのつながりが途切れていく不安。

そんな中で、「障害年金」という言葉を知る人は、まだほんの一握りです。

そして、知っていたとしても、「うつ病ではもらえない」「身体障害の人だけが対象だ」と思い込んでいる人がほとんどです。

しかし、それは誤解です。

障害年金は、うつ病や双極性障害、統合失調症といった精神疾患も対象です。

そして、受給できれば年間60万円〜250万円もの支援を受けることができます。

経済的な安心は、治療を続ける力となり、回復への道を切り開きます。


全国障害年金パートナーズは、日本で唯一の「うつ病による障害年金専門」の社会保険労務士法人です。

代表の宮里竹識は、かつてうつ病の妻を支えながら障害年金の手続きを試み、何度も壁にぶつかりました。

年金事務所を何度も往復し、役所に突き返され、医師には診断書を断られ、最終的には断念。

「正しく手続きできていれば、妻は救われたかもしれない」という後悔が、彼を専門家の道へと導きました。

その体験は、彼の原点であり、「魔法の靴」という物語として語り継がれています。